クルージナポカ(その他表記)Cluj Napoca

デジタル大辞泉 「クルージナポカ」の意味・読み・例文・類語

クルージ‐ナポカ(Cluj-Napoca)

クルージュナポカ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルージナポカ」の意味・わかりやすい解説

クルージナポカ
Cluj Napoca

旧称クルージ,ドイツ語ではクラウゼンブルク Klausenburg,ハンガリー語ではコロスワール Koloszvár。ルーマニア北西部,クルージ県 (面積 6650km2人口 73万 5100〈1992推計〉) の県都。トランシルバニア地方の行政,商業,文化の中心地。南カルパート山脈の中部,アプセニ山地北東麓の丘陵地帯に位置し,ティサ川の支流ソメシュルミク川が近郊を流れる。紀元前からダキア人の居住地として知られ,ローマ征服後自由都市ナポカとして記録に残る。 11~12世紀にハンガリー人とルーマニア人の混住する中世都市として手工業,商業の中心地となり,ハンガリー王の治下で自由都市の特権を与えられ,18世紀末からオーストリア帝国東部の中心都市となった。第1次世界大戦後ルーマニア領。工業的にも重要で,機械,金属,医薬品,食品加工,皮革,繊維,家具などの工場がある。また多くの教育施設で知られ,バベシュボヤイ大学,工業大学,美術大学,音楽大学など多くの研究機関があり,劇場,歌劇場,トランシルバニア民俗博物館,ルーマニア最大のクルージ植物園など文化施設も多い。鉄道道路でブラショブを経てブカレストと,オラデアを経てブダペストと結ばれるほか,多くの支線が出ており,空港もある。人口 32万 8008 (1992推計) 。

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