化学辞典 第2版 「クレメンセン還元」の解説
クレメンセン還元
クレメンセンカンゲン
Clemmensen reduction
カルボニル化合物に亜鉛アマルガムと過剰の塩酸を加えて煮沸し,カルボニル基をメチレン基に還元する方法.デンマークのE. Clemmensenによって発見された.
カルボニル化合物が塩酸に溶けない場合,トルエン,その他の溶媒を使う.脂肪族・芳香族のケトン・アルデヒドに広く適用でき,収率は良好である.副反応として,還元的二量化反応,カルボニル基と共役した二重結合やハロゲンの還元などが起こる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報