クロフィブラート

化学辞典 第2版 「クロフィブラート」の解説

クロフィブラート
クロフィブラート
clofibrate

2-(4-chlorophenoxy)-2-methylpropanoic acid ethyl ester.C12H15ClO3(242.71).p-クロロフェノール,アセトン水酸化ナトリウムをクロロホルム中で加熱還流後,得られたp-クロロフェノキシイソ酪酸をエチルエステル化すると得られる.無色淡黄色液体.沸点150 ℃(2.66 kPa).1.137~1.144.1.500~1.505.水に不溶,有機溶媒に易溶.コレステロール合成経路を阻害し,血中コレステロールを減少させる.高脂血症治療薬として使用される.LD50 1.95 g/kg(ラット経口).[CAS 637-07-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロフィブラート」の意味・わかりやすい解説

クロフィブラート
くろふぃぶらーと
clofibrate

抗高脂血症(脂質異常症)剤で、血中のコレステロールを低下させる。無色ないし淡黄色の澄明油状の液体で、特異なにおいがあり、味は初め苦くのちに甘い。カプセル剤として用いられる。作用機序としては、コレステロールの合成を阻害し、中性脂肪を低下させ、尿酸排泄(はいせつ)を促進させる作用を有する。1日0.75~1.5グラムを2~3回に分けて内服する。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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