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中性脂肪 チュウセイシボウ

百科事典マイペディアの解説

中性脂肪【ちゅうせいしぼう】

脂肪酸とグリセリンまたはコレステロールが結合したエステル。大部分はグリセリンに脂肪酸が3つ結合したもの。動植物界に最もふつうに見られる脂質で,脂肪酸としてはオレイン酸,パルミチン酸,ステアリン酸などが多い。
→関連項目アルコール性肝障害高脂血症

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうせいしぼう【中性脂肪 neutral lipid】

天然に見いだされる脂肪酸誘導体のなかで最も広く分布している一群の脂質で,脂肪酸とグリセリンのエステルであるグリセリド,脂肪酸とコレステロールのエステルであるコレステロールエステルが主要なものである。ほかに量的にはずっと少ないが広く分布するアルキルエーテルアシルグリセロールがある。これはグリセリンの二つの水酸基にエステル化した脂肪酸を含むが,通常グリセリンの1位に長い鎖状のアルキル基かアルケニル基とエーテル結合で結ばれている。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうせいしぼう【中性脂肪】

加水分解するとグリセリン1分子と脂肪酸1~3分子を生じる脂質。動物では脂肪組織として皮下や臓器の表面などに存在し、植物では主として種子に蓄積する。生体のエネルギーの貯蔵源。単純脂質に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中性脂肪
ちゅうせいしぼう
neutral fat

グリセロールに脂肪酸が3分子(トリグリセリド)および2分子(ジグリセリド)、1分子(モノグリセリド)それぞれ結合しているものの総称であるが、血清中では90~95%がトリグリセリドであり、中性脂肪といえばこれをさす場合が多い。自然界にみいだされる脂肪酸誘導体のなかで分布がもっとも広く、単純脂質または中性脂質neutral lipidともよばれる。
 生体におけるエネルギーの運搬と貯蔵、皮下脂肪として保温や生体の保護に役だっており、食事として摂取される脂肪は主として中性脂肪で、1日約50~100グラムである。また、血清中の中性脂肪は普通1デシリットル当り100ミリグラム前後であるが、脂質代謝異常者では3000~5000ミリグラムに達することもある。その変動域はほかの脂質に比べて著しく大きい。日内変動や食事による影響が大きいため、採血は通常、早朝空腹時(食後12~14時間)に行う。血液検査における正常値は1デシリットル当り30~135ミリグラムとなっているが、生活環境の影響が大きく、個人差も大きい。一般に農村などに比べて大都市では高く、女性より男性のほうが高い。加齢とともに上昇し、60歳前後から下降する。また妊婦では、妊娠月数とともに高くなり、分娩(ぶんべん)後に下降する。[橋詰直孝]

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世界大百科事典内の中性脂肪の言及

【消化】より

…この過程を細胞内消化という。
[脂質の消化]
 食物中の脂肪の大部分は中性脂肪(トリグリセリド)であるが,これは胆汁酸の存在下,腸管運動のかくはん混和作用により,乳化された状態で膵リパーゼの加水分解作用をうけ,モノグリセリドと脂肪酸に加水分解される。脂肪の加水分解を触媒するリパーゼは,脂肪と水の界面で作用するので脂肪が乳化され,反応表面積が増加していると加水分解は著しく促進される。…

※「中性脂肪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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