20世紀西洋人名事典 「グスタフマイリンク」の解説
グスタフ マイリンク
Gustav Meyrink
1868.1.19 - 1932.12.4
オーストリアの作家。
ウィーン生まれ。
本名マイヤー〈Gustav Meyer〉 グスタフ。
プラハで学生時代を過ごし、銀行を興すが失敗。厭世的気質が高じて、現実に背を向けオカルトの世界に深くかかわり、「ゴーレム」(1915年)など幻想的作品を多く発表。第一次大戦後幻想小説流行の先鞭をつけ、シュトローブル、カフカなどプラハ文壇出身の作家に影響を及ぼす。又’27年プロテスタントからマハヤナ仏教に転じ、小説は宗教救済思想、神秘主義思想、ヘブル神秘主義と仏教の伝統、古い伝説などに題材を求めている。他に「緑の顔」(’16年)、「ドイツ俗物の不思議な角笛」(’13年)などの作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報