ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストゥーレ」の意味・わかりやすい解説
ストゥーレ(大)
ストゥーレ[だい]
Sture, Sten
[没]1503.12.13. ヨンチョピン
スウェーデンの大貴族,執政官 (在任 1470~97,1501~03) 。大ストゥーレと呼ばれる。デンマーク王クリスティアン1世に追放されたスウェーデン王カルル8世の甥。 1470年カルルが死ぬと執政官に任じられ,デンマークの支配反対運動を指導,71年クリスティアン1世をブルンケベリーの戦いで破った。 77年ウプサラに大学を創設。 83年スウェーデン最初の書物の印刷に寄与した。同年デンマーク王ハンスがヨハン2世としてスウェーデン王を兼ねると,これに反対したが,貴族らに強いられて 97年ようやくこれを承認した。
ストゥーレ(小)
ストゥーレ[しょう]
Sture, Sten
[没]1520.2.3.
スウェーデンの大貴族,執政官 (在任 1512~20) 。同名の祖と区別して小ストゥーレと呼ばれる。スバンテ・ストゥーレの子。デンマークの圧迫に抗してスウェーデンの独立のため戦った。若くして執政官となり,議会と教会を国家に従属させ,グスタフ1世バーサへの橋渡し役をつとめた。デンマークのクリスティアン2世の侵入軍を2度退け,3度目に敗れ (20) ,そのときの負傷により死亡。
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