20世紀西洋人名事典 「グラハムウォーラス」の解説
グラハム ウォーラス
Graham Wallas
1858 - 1932
英国の社会学者,政治学者。
元・ロンドン大学教授。
1914年からロンドン大学教授になり、たびたび渡米して講演旅行を行っていた。1886年にフェビアン協会の会員になり、執行委員を務めた。従来の法律論的・機構論的政治学から離れて、政治学に心理学的方法を導入し、潜在意識と意識下の思考の過程は社会・政治生活と硬く結びついていると考えた。また著書「大社会」(’14年)の、テクノロジーの発達によって環境の規模が世界的に拡大するとの考えは、今日の社会状況を早い時期に適格に指摘した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報