グラフィック組織(読み)グラフィックそしき(その他表記)graphic texture

岩石学辞典 「グラフィック組織」の解説

グラフィック組織

ペグマタイト組織(pegmatitic texture)と同じ意味で,石英長石など二つの鉱物の規則的な連晶で,三次元的に互いに貫通し合った組織をいう.肉眼的なもので,普通は過飽和火成岩に見られる.この組織は二種類の鉱物が互いに貫通し合ったもので,断面では楔形文字象形文字に似ている(Harker : 1895).この組織は二種類の鉱物が同時に晶出した結果で,共融点結晶が晶出した結果と考えられるが,共融反応による結果である必要はないという意見もある.類似した組織は他の鉱物対の間でも発達することがある[Tomkeieff : 1983].ギリシャ語でgrapheは文字,文章,書くことの意味である.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む