共融点(読み)キョウユウテン

百科事典マイペディアの解説

共融点【きょうゆうてん】

共晶の析出する温度。2成分系では外圧が決まれば一定。三つ以上の成分が混合した体からは,さまざまな温度で2成分以上の共晶が析出してくるのがふつうで,共融点は一定とは限らない。すべての成分が同時に析出し始める温度まで混合物が液体である場合に限り,決まった共融点をもつ。
→関連項目寒剤

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岩石学辞典の解説

共融点

二種類の成分が一定の割合で混合した濃度(共融混合物)の時に,最低の温度(共融温度)で熔融する特定の点[吉本 : 1959].特定の圧力下では最低の温度で,この点では二種またはそれ以上の鉱物が互いに液相と共存が可能である.またこの温度では二種またはそれ以上の鉱物が,同時にそれぞれ一定の重量比率で晶出することができる[Wahlstrom : 1950].二成分系の共融点では三相が共存し自由度は1となる.

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大辞林 第三版の解説

きょうゆうてん【共融点】

共融混合物が析出する際、すべてが析出するまで保たれる一定の温度。共晶点。

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世界大百科事典内の共融点の言及

【共晶】より

…2種の結晶が細かく混合してできた機械的混合物でありながら,溶けるときにも一定温度を保つ純粋結晶のごとき挙動を示す。その融解温度を共晶点または共融点eutectic pointと呼ぶ。共融組成以外の溶液では最初に純成分AまたはBが析出し,温度の低下とともにしだいにその量を増しながら最終的に共融点で共融混合物が析出する。…

※「共融点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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