ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレゴリウス16世」の意味・わかりやすい解説
グレゴリウス16世
グレゴリウスじゅうろくせい
Gregorius XVI
[没]1846.6.1. ローマ
イタリア人教皇 (在位 1831~46) 。カマルドリ会士。本名 Bartolomeo Alberto Cappellari。 1787年司祭,神学教授。 1814年総会長。 25年枢機卿。在任中教皇領内の反乱に悩まされ,イタリアの民族主義運動をオーストリア軍の力に頼って弾圧した。自由主義的な時代潮流を退けて,修道会や聖職者の改革,布教に尽力。 1799年の『教皇庁の勝利』 Il trionfo della Santa Sede contro gli assalti dei novatoriでは教皇不謬性論を展開。芸術や学問を保護し,聖パウロ大聖堂再興に尽力。フランスにおけるベネディクト会,ドミニコ会を復活させた。
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