日本大百科全書(ニッポニカ) 「グロットゥス」の意味・わかりやすい解説 グロットゥスぐろっとぅすTheodor von Grotthuss(1785―1822) ドイツの物理学者、化学者。ライプツィヒで生まれ、ライプツィヒ、パリ(理工科大学校=エコール・ポリテクニクなど)、ローマで自然科学を学んだ。イタリア滞在中の1805年、水の電気分解機構に関し、「グロットゥスの鎖」を考案した。すなわち、電極から水中の酸素と水素にそれぞれ逆向きの引力・斥力が働く結果、粒子間に分解と再結合の連鎖ができるとみなした。これは後のファラデーの電解の説明の出発点になった。そのほか、光化学変化に関する研究などがある。[宮下晋吉][参照項目] | 電気分解 | ファラデー 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例