グローブス(読み)ぐろーぶす(英語表記)Leslie Richard Groves

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グローブス」の意味・わかりやすい解説

グローブス(Leslie Richard Groves)
ぐろーぶす
Leslie Richard Groves
(1896―1970)

アメリカの軍人。ニューヨーク州オルバニー生まれ。マサチューセッツ工科大学を経て、1918年陸軍士官学校卒業。技術将校として各地に勤務。1941年、大佐のとき、ペンタゴン庁舎を含む軍施設建設プログラムを監督。1942年から原爆開発のためのマンハッタン計画において彼は、科学技術面のみならず、科学者・技術者の管理、工廠(こうしょう)全体の行政など、すべての組織化を指導した。この計画は、以後のビッグ・サイエンスの生産および開発管理のモデルとなった。1945年准将。1948年中将で退役。1961年までランド研究所などの顧問を務めた。

[遠藤雅己]


グローブス(Sir Charles Groves)
ぐろーぶす
Sir Charles Groves
(1915―1992)

イギリス指揮者ロンドン生まれ。1944年BBCノーザン管弦楽団の常任指揮者を皮切りに、52年ボーンマス交響楽団、61年国立ウェールズ歌劇場を経て、63年以来ロイヤル・リバプール・フィルハーモニーの常任指揮者を務めている。75年(昭和50)にBBC交響楽団と初来日。じみな指揮者であるが、イギリスの作曲家ディーリアスの作品を振れば真価を発揮する。ほかシベリウスも得意としている。

[岩井宏之]

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