サイエンス(読み)さいえんす(その他表記)Science

デジタル大辞泉 「サイエンス」の意味・読み・例文・類語

サイエンス(science)

科学学問。「ライフサイエンス
自然科学。
[補説]書名別項。→サイエンス
[類語]がく学術学芸学理科学学知

サイエンス【Science】[書名]

アメリカAAAS米国科学振興協会)が発行する科学雑誌。1880年創刊で、英国の「ネイチャー」とともに権威を認められている。ベルアインシュタインハッブルらの論文が掲載された。

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精選版 日本国語大辞典 「サイエンス」の意味・読み・例文・類語

サイエンス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] science ) 科学。
    1. [初出の実例]「真理及び学術(サインス)の散見すること星火の如く」(出典:明六雑誌‐一〇号(1874)西学一斑・一〈中村正直訳〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サイエンス」の意味・わかりやすい解説

サイエンス
さいえんす
Science

アメリカの総合科学誌。『ネイチャー』誌と並び世界を代表する。編集部はワシントンD.C.にある。1880年、発明王エジソンの支援で、ジャーナリストのジョン・マイケルズJohn Michaelsによってニューヨークで創刊された。しかし、購読数が伸びず、休刊を経て1883年、昆虫学者のサミュエル・スカッダーSamuel H. Scudder(1837―1911)によって生まれ変わった。1900年には、全米の科学者の非営利組織・アメリカ科学振興協会(AAAS:American Association for the Advancement of Science)が発行する定期刊行物となり、現在に至る。

 「誰にでも門戸を開き、先端科学を通じた社会への貢献」をミッションとしている。アインシュタインの重力レンズ効果(1936)など『ネイチャー』誌同様に数々の教科書に残る科学研究の成果が掲載された。初期には、無線通信、ライト兄弟による飛行実験などの科学トピックスも紹介された。最近では、日本の太陽観測衛星「ひので」、金星探査機ビーナス・エクスプレス」などによる太陽系に関する新知見、量子スピンホール効果、心疾患と2型糖尿病発症リスクが高まる遺伝子の発見などが話題を集めた。『ネイチャー』誌同様、ノーベル賞受賞者が多く投稿している。生命科学分野の掲載が60%ともっとも多い。

 2013年12月時点のプリント版の発行部数は約13万部、推定読者は100万人、オンライン版の読者は月360万人に及び、総合科学雑誌最大の読者を抱えているとされている。論文の影響力を示す指標である「インパクトファクター」(アメリカのトムソン・ロイター社発表)は、31.477と総合科学誌としては『ネイチャー』誌に次ぐ地位を固めている。投稿された論文は、まず世界の一流の科学者100人以上で構成される編集委員会によって適切性が評価される。その後、論文は2名以上の外部匿名審査委員により詳細な査読に回される。こうした厳密な査読を経て掲載される率も7~10%とハードルは高い。『サイエンス』誌は、AAASの会員であれば無料。法人契約などを結ぶことでオンライン版にアクセスできる。日本語のサイトもある。

[玉村 治 2015年6月17日]

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百科事典マイペディア 「サイエンス」の意味・わかりやすい解説

サイエンス

米国科学振興協会(AAAS,1848年設立)発行の科学雑誌。週刊。自然科学全般に加えて社会科学の学術論文を掲載している。英国の科学雑誌《ネイチャー》と並び称される権威を持つ。《ネイチャー》同様,学術論文以外に科学界の注目を集めるニュースや分析記事を掲載している。創刊は1880年。当時はAAASとは関係がなく,ニューヨークのジャーナリストが発明王エジソンの出資を得て発行した。その後,電話機を発明したベルに支援を仰ぐなどしたが経営難に陥り1882年から1年間ほど発行を中断。1883年2月に再刊された際に科学界のニュースを掲載したことからAAASと密接な関係を持つようになり,1900年にAAASの雑誌となった。協会の会員には《サイエンス》が自動的に郵送されてくる。有料購読の科学雑誌として発行部数は最大。発行部数約17万部(2005)。

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