普及版 字通 の解説
13画
[字訓] ふくむ・あきたらぬ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(兼)(けん)。〔爾雅、釈獣〕に「寓鼠(ぐうそ)にはと曰ふ」とあり、獣が頰に食を含み貯えること。〔説文〕二上に「口に銜(ふく)むるなり」という。内に含む意より、あきたらぬ心情をいう。その字は歉(けん)、また(謙)・(嫌)と通用する。
[訓義]
1. ふくむ、口にふくむ、心にふくむ。
2. 歉と通じ、あきたらぬ、心にみちたらぬ。
3. 謙と通じ、へりくだる。
4. 嫌と通じ、いとう。
5. 慊(けん)と通じ、こころよい。
[熟語]
志▶・斉▶・▶・譲▶・閃▶・然▶・退▶・約▶
[下接語]
寡・・穀・充
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報