けんびきょう座(読み)けんびきょうざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「けんびきょう座」の意味・わかりやすい解説

けんびきょう座
けんびきょうざ / 顕微鏡座

秋の宵の南天低くに見える星座やぎ座のすぐ南に接する。いちばん明るい星でも5等星と暗く、広い面積を占めながらほとんど人目をひかないため、その姿を想像することはむずかしい。フランスの天文学者ラカイユが1752年に設定した新しい星座で、彼の星図には古めかしい顕微鏡の絵が描かれている。当時は、顕微鏡が生物学医学の研究に威力を発揮し始めた時代であった。

[藤井 旭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「けんびきょう座」の意味・わかりやすい解説

けんびきょう座
けんびきょうざ
Microscopium

顕微鏡座。 1752年に N.ラカイユが新設した南天の星座一つ。概略位置は赤経 20時 50分,赤緯-37°でやぎ座の南にあり,9月末から 10月初めの宵に南中する。5等星以下の暗い星ばかりで目立たないうえ,地平線に近い

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