日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケンペン」の意味・わかりやすい解説 ケンペンけんぺんPaul van Kempen(1893―1955) オランダの指揮者。ライデン生まれ。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートマスター時代、メンゲルベルクに指揮を学ぶ。1932年ドイツで指揮者に転じ、34~42年ドレスデン・フィルハーモニーの指揮者、42~44年アーヘン歌劇場音楽監督。第二次世界大戦後、オランダに帰国、ナチス協力者として活動を一時禁止されたが、晩年はオランダと旧西ドイツで活躍した。器用に演奏をまとめるのでなく、作品の本質を訴えかけるのを得意とし、ドイツ・ロマン派やチャイコフスキーにみるべきものがあった。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例