化学辞典 第2版 「ケーンの規則」の解説
ケーンの規則
ケーンノキソク
Coehen's rule
分散系が絶縁体だけから構成されている場合,相接する2相のうち,誘電率の大きいほうが正に帯電するという規則.たとえば,純粋な油と水とからできているエマルション(乳濁液)では,誘電率の大きい水のほうが正に帯電する.しかし,多くのコロイドでは多少とも電解質を含み,コロイド粒子の帯電は,これに吸着するイオンの電荷および濃度によって支配されるから,このような場合にはこの規則はあてはまらない.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報