帯電(読み)たいでん

精選版 日本国語大辞典 「帯電」の意味・読み・例文・類語

たい‐でん【帯電】

〘名〙 物体電気を帯びること。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

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デジタル大辞泉 「帯電」の意味・読み・例文・類語

たい‐でん【帯電】

[名](スル)物体が電気を帯びること。「衣類帯電する」
[類語]電気陽電気正電気陰電気負電気静電気電磁気電場電界電流直流交流整流電圧電気抵抗発電送電配電感電通電電動電源電荷荷電充電蓄電放電

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化学辞典 第2版 「帯電」の解説

帯電
タイデン
electrification

絶縁体が,摩擦やはく離などの際に正負電荷のバランスを欠き,正負いずれかの電荷が過剰になった状態を比較的長時間持続することがある.この現象を帯電という.たとえば,乾いた絹布でガラス棒を強く摩擦すると,両者符号を異にする同量の電荷を帯電する.帯電現象は,これによって発生する静電気が放電したり,ちりやほこりを吸着したりして,火災損傷を起こす原因となる.とくに,繊維フィルムプラスチック,製粉などの諸工業において,帯電防止が重要な課題になっている.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「帯電」の意味・わかりやすい解説

帯電
たいでん
electrification

物体が電荷をもつこと,あるいはもたせること,またはもっている状態をいう。帯電の方法には,すでに帯電している他の物体に接触させる方法,摩擦による方法,静電誘導による方法 (電気盆がその一例) などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の帯電の言及

【静電気】より

…物体は本来正負等量の電荷を有しているが,なんらかの原因でその平衡がやぶれたとき,正または負電荷の過剰分だけ電気を帯びる。これを帯電electrificationといい,絶縁物どうし,または絶縁物と導体の接触(接触帯電),これらの間の摩擦(摩擦帯電),絶縁性液体や高抵抗粉体のパイプ中の流動(流動帯電),固体の破砕(破砕帯電),液体の凍結(凍結帯電),液体や粉体の噴出(噴出帯電)など種々の原因で発生する。とくに応用を目的として人為的に物体を帯電させる場合には,コロナ放電による単極性イオンの射突,静電誘導による電荷の誘起,制御された接触帯電などが広く用いられ,研究用には紫外線,X線,電子ビーム,イオンビームなどの照射が用いられることもある。…

※「帯電」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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