ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コイプ」の意味・わかりやすい解説
コイプ
Cuyp, Aelbert Jacobsz(oon)
[没]1691.11. ドルドレヒト
オランダの画家。父ヤーコプ・ヘリッス (1594~1651) は肖像画家で,父の異母弟ベンジャミン・ヘリッス (1615~52) もレンブラント風の明暗法で宗教画や風俗画を制作。初め父に学び,ヤン・ファン・ホイエンやサロモン・ファン・ロイスダールの影響を受けた。生涯を生地で送ったが,ネーデルラント東部の風景も描いている。専門化した同時代のオランダ画家には珍しく多才で,風景,肖像,静物,風俗いずれもよくした。晩年には風景にモデルを配した特殊な肖像画を制作。「オランダのクロード・ロラン」とも呼ばれた。主要作品『風車のある川景色』 (1640~42頃,ロンドン,ナショナル・ギャラリー) ,『河畔』 (ボイマンス=ファン・ボイニンヘン美術館) 。
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