オランダ南西部、ゾイト・ホラント州南部にある都市。単にドルトDort, Dordtともいう。人口12万0021(2001)。ライン・マース川水系の下流部、メルウェーデ川がノールト川、アウデ・マース川、ドルセ・キル川の三つに分流する地帯に位置する。中世にはオランダ最大の河港・貿易都市であったが、現在では造船、化学などの工業を有する商工業都市である。1008年ホラント伯が建設し、1200年ごろ自治都市となって商業活動で繁栄したが、アントウェルペンやロッテルダムの台頭で衰微した。しかし1572年にはホラント州議会が、また1618~19年には全国教会会議が開かれ、オランダ史の重要な舞台となった。アウデ・マース川沿いの旧市街には14世紀の教会をはじめ、市門、埠頭(ふとう)、運河など中世のおもかげが残っている。道路、鉄道の結節点。水上スポーツの中心地ともなっている。
[長谷川孝治]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新