出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国人が北方、西方の異民族をよんだ語。戦国時代には内モンゴルに居住した異民族をさした。秦(しん)・漢(かん)時代には、主として匈奴(きょうど)を示すようになったが、パミール以西のイラン系の民族、とくにソグド人も胡とよばれ、魏晋(ぎしん)南北朝時代以後はもっぱらソグド人の意味に用いられた。また、胡桃(くるみ)、胡麻(ごま)などのことばは、これらがトルキスタンから中国へもたらされたことを示している。
[護 雅夫]
中国人が初め北方の,のちに西方の異民族を呼んだ語。戦国時代には長城地帯の異民族を,漢代には匈奴(きょうど)をさしたが,南北朝時代以後は主に西トルキスタンのイラン系民族,特にソグド人を意味するに至った。ただし,漢(漢人)と対比させて胡(胡人)をいう場合には,広く非漢人をさす。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…中国,秦・漢ではもっぱら匈奴をさし,シルクロードの往来が盛んになると西域の諸民族を西胡または単に胡と呼び,唐では広く塞外民族をあらわす一方で,特に多くイラン人をさした。深目高鼻・青眼多鬚(たしゆ)の胡賈(こか)・胡商は西方の文物や慣習をもたらして中国文化の世界化に多大の役割をはたし,それは日本にも及んだ。…
※「胡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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