改訂新版 世界大百科事典 「コドリンガ」の意味・わかりやすい解説 コドリンガcodlin mothCydia pomonella 鱗翅目ハマキガ科の昆虫。果実,とくにリンゴの大害虫として恐れられている。英名も熟していないリンゴにつくということによる。幼虫はリンゴの種子や芯の周囲の果肉を食べ,老熟すると蛹化(ようか)するためリンゴから離れる。近くに置いてある砂糖や小麦粉の中で見いだされることがあり,そこで羽化することもある。北アメリカでは,ナシ,野性のサンザシ,クルミなどに幼虫が寄生することが見いだされている。ほとんど世界中のリンゴ栽培地に広がっているが,幸いにも日本にはまだ侵入していない。執筆者:井上 寛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by