コミュニティー・パワー・ストラクチュア(その他表記)community power structure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コミュニティー・パワー・ストラクチュア
community power structure

地域社会の権力構造。通常,地域社会内部の権力の仕組みのことをいう。 1950年代にアメリカでこの地域権力の構造を操作的手法でとらえる研究が脚光を浴び,論争の形式をとって発展してきた。アメリカンデモクラシーの基盤とされていた地域社会が,国家独占資本主義の展開とともに解体され,デモクラシーの危機が現実化する過程で生れてきたコミュニティー研究の一つである。論争も結局のところは,F.ハンターを中心とする,単一エリート集団の存在とそれを頂点とするピラミッド型権力構造論を主張する派と,役職就任者を中核とする権力所有者同士の多様な結びつきと政治的パターンを主張する派とに2分することができる。両方の権力者を析出する方法の相違にもかかわらず,地域権力構造を,両者とも政策決定をめぐるリーダーシップの問題と考える点では共通性をもつ。論争の展開は,両者の融合を考える方向に進んでいるが,日本では農村社会学が積上げてきた地域権力構造研究の伝統的方法があり,アメリカ流の操作主義的な方法との間には根本的相違があるため,必ずしもそのまま適用されていない。

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