コレギウムアウレウム(その他表記)Collegium Aureum

改訂新版 世界大百科事典 「コレギウムアウレウム」の意味・わかりやすい解説

コレギウム・アウレウム
Collegium Aureum

ドイツの室内合奏団で,オリジナル楽器を用いた演奏で知られる。1964年ハルモニア・ムンディ社のための録音団体としてマイヤーF.Maierによって組織された。バロックおよび古典派の作品をレパートリーとし,楽器,奏法など時代様式にふさわしい演奏をめざしている。その音色は地味であるが深い味わいがあり,代表的な作品としてはバッハの《ブランデンブルク協奏曲》や《フーガ技法》,ヘンデルの《オルガン協奏曲》などがあるが,70年代後半からベートーベンなどの作品もその演目に加えるようになり,交響曲《英雄》(1803-04)を当時の編成規模で演奏した例もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コレギウムアウレウム」の意味・わかりやすい解説

コレギウム・アウレウム
これぎうむあうれうむ
Collegium Aureum

ドイツの合奏団。名称は「黄金楽団」の意。1962年に、ドイツ・ハルモニア・ムンディのレコード録音のためにフランツヨーゼフ・マイアーを中心に設立された。おもに18世紀のオーケストラに見合う編成により、当時の楽器を用いてバロックから古典派の音楽を演奏する点で先駆的役割を果たした。64年から、録音に使っていたキルヒハイムのフッガー城内「糸杉の間」で短期間の音楽祭を行うようになり、さらに各国の音楽祭にも出演、75年(昭和50)初来日した。

[美山良夫]

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