『新約聖書』のなかの手紙の一つで、パウロがコロサイの教会あてに書いたとされるもの。「コロサイ人(びと)への手紙」ともいう。コロサイKolossaiは小アジア西部の小さい町で、この地の教会はエパフラスによって建てられたと伝えられる。この手紙は、コロサイの信徒たちの間にみられるユダヤ的グノーシス主義という異端的傾向を論駁(ろんばく)しており、内容的に「エペソ書」と密接な関係にある。また、手紙を取り巻く状況は、「ピレモン書」の背景とつながっている。このような複雑な性格のゆえに、これをパウロの真正な手紙とすべきかどうかについて議論が絶えない。成立の時期と場所もはっきりしないが、真正性を仮定すれば、60年前後にエペソ(エフェソス)かローマで執筆されたことになる。
[土屋 博]
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...