デジタル大辞泉 「一書」の意味・読み・例文・類語 いっ‐しょ【一書】 1 一通の手紙または文書。「一書を送る」2 一冊または一部の書物。3 ある書物。異本。別本。一本いっぽん。「一書によると」[類語]手紙・書簡・書信・書状・書面・紙面・信書・私信・私書・書しょ・状・手書・親書・手簡・書札しょさつ・尺牘せきとく・書牘しょとく・雁書がんしょ・雁信がんしん・消息・便り・文ふみ・玉章たまずさ・レター・封書・はがき・絵はがき・郵便 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一書」の意味・読み・例文・類語 いっ‐しょ【一書】 〘 名詞 〙① 書物についていう。(イ) 一冊または一部の書籍。一本(いっぽん)。[初出の実例]「栗と呼ぶ一書、其味四あり」(出典:俳諧・虚栗(1683)跋)[その他の文献]〔漢書‐芸文志〕(ロ) ある書物。また、同じ題目または趣旨で、別に書かれている書物。異本のうちの一つ。あるふみ。一本。[初出の実例]「一書云太上天皇御製」(出典:万葉集(8C後)一・七八・題詞)[その他の文献]〔青箱雑記‐三〕② 一通の手紙や文書。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔曹鄴‐相思極詩〕一書の補助注記「日本書紀‐神代」に頻出する「一書曰」はふつう「あるふみ」「ひとつのふみ」と訓じている。 ひとつ‐がき【一書】 〘 名詞 〙① 一つ一つ文字を離して書くような稚拙な書き方。[初出の実例]「女(むすめ)のひとつがきなれば、『散らさじ』とて」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)四)② 箇条書きのそれぞれの冒頭に、「一、何々」と、一の字を書いて記すこと。また、その文書。書立(かきたて)。一打(いちうち)。[初出の実例]「毎度一と置事は〈略〉二三に対する一にはあらず、物に一つ書をするも此心也」(出典:清原枝賢奥書式目抄(1588)乾)③ 要件だけを一か条で書くこと。[初出の実例]「半切紙に一つがき、十匁壱分五リン野崎のわり付、五月三日と斗にて」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例