コートドール県(読み)コートドール(英語表記)Côte-d'Or

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コートドール県」の意味・わかりやすい解説

コートドール〔県〕
コートドール
Côte-d'Or

フランス中部,ブルゴーニュ地域 (レジオン) の県。県都ディジョンパリ盆地南東ソーヌ川の中流域を占める。地形的には,石灰岩のラングル高原北東から南西に県を横切ってセーヌ,ソーヌ両水系の分水嶺をなす。地味のやせた山地で,人口も希薄。南東部から西部へかけてブルゴーニュ運河が通じ,パリ盆地とソーヌ川の谷を連絡する重要な交通路を形成。西部のアルマンソン川流域は牧畜が行われる程度であるが,東部はソーヌ川の沖積平野が開け,穀類,トウモロコシ栽培などが行われる。コートドール (黄金の尾根) と呼ばれる南部の丘陵のゆるやかな斜面は,フランスで最も有名なワイン醸造地域の一つで,中心のボーヌはブルゴーニュ・ワインの首都と呼ばれる。工業はディジョンに集中し,機械・電機・食品工業などがある。ブルゴーニュの古い歴史を物語る史跡や,観光地が多い。面積 8763km2。人口 49万 3866 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android