ボーヌ(読み)ぼーぬ(英語表記)Bône

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーヌ」の意味・わかりやすい解説

ボーヌ
Beaune

フランス中東部,コートドール県の町。「黄金の屋根」と呼ばれるコートドール丘陵の東麓,ディジョンの南南西約 40kmに位置する。ガロ・ローマ時代からのブルゴーニュワイン(→ワイン)生産の中心地で,ブドウ栽培やワイン生産に関する職業訓練センターがある。最も特色ある建築物は,フラマン風の彩色瓦の屋根をもつボーヌ施療院(1443)で,ロヒール・ファン・デル・ワイデンの有名な祭壇画『最後の審判』がある。ロマネスク様式のノートルダム聖堂(12世紀)にはタペストリーの収集があり,聖ニコラ教会,ワイン博物館となったブルゴーニュ公の城館などがある。円形の町の一部はいまも中世城壁に囲まれている。毎年 11月にはワイン祭り「栄光の3日間」が開催され,多くの観光客が訪れる。2015年,ワインの生産地としてディジョンとともに世界遺産の文化遺産に登録された(→ブルゴーニュ)。人口 2万1300(2005推計)。

ボーヌ

「アナバ」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボーヌ」の意味・わかりやすい解説

ボーヌ(フランス)
ぼーぬ
Beaune

フランス中東部、コート・ドール県の副県都。ディジョンの南南西38キロメートルにある。人口2万1923(1999)。ブルゴーニュワインの集散地。城壁に囲まれた環状都市で、1443年に建てられた施療院(オテル・ディユ)で毎年秋に行われるワインのオークションは有名。ロマネスク様式のノートル・ダム教会、ワイン博物館となっているブルゴーニュ公爵の館(やかた)などがあり、観光地ともなっている。電気機械などの工業がある。

[大嶽幸彦]



ボーヌ(アルジェリア)
ぼーぬ
Bône

北アフリカアルジェリアの地中海沿岸東部にある都市アンナバ旧称

[編集部]

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