コートニー家(読み)コートニーけ(その他表記)Courtenay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コートニー家」の意味・わかりやすい解説

コートニー家
コートニーけ
Courtenay

イギリスの貴族の家系。同家は 1335年よりデボン伯の称号を授けられ,直系はバラ戦争中に6代伯トマス (1461没) の死をもって絶えたが,1485年傍系のエドワードにより復活。その子ウィリアム (1512没) は王家遠縁にあたるため警戒され,晩年投獄された。その子ヘンリー (1496?~1538) はヘンリー7世,ヘンリー8世に重臣として仕え,要職を歴任したが,最後に王位をうかがったとの疑いで投獄,斬首された。その子エドワード (26?~56) は,初めメアリー1世との結婚を策したが,望みなしと悟ると,王女エリザベス (のちのエリザベス1世 ) と結婚して彼女をメアリー1世と交代させようという陰謀をたくらみ,1554年それが露見して投獄されたのち亡命,イタリアで没した。彼をもってデボン伯爵位は断絶したが,1726年一族のウィリアムがコートニー子爵に叙され,1831年3代子爵ウィリアムのときデボン伯の称号が復活され,子孫に継承された。

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