ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーニング」の意味・わかりやすい解説 コーニングconing 坑井の石油採出の際に油層内の不均衡から底水などが圧力の低い坑井に向って局部的に円錐状に隆起(沈降)してくる現象。坑井から油を採出すると坑井付近の圧力が低下する。これによって高い圧力をもつ底水は圧力の低い坑底へ向って隆起し,油層上部に位置するガス(ガスキャップ)は坑井へ向って沈降することになる。底水による隆起をウォーターコーニングと呼び,ガスキャップによる沈降をガスコーニングと呼ぶ。コーニングが激しくなると石油とともにガス,水の採収される割合が高くなり,石油生産量の減退を招くことになる。対策としては,坑底圧力の調整により油層圧力の不均衡を抑え,また底水からはなれた油層上部を設置対象とした坑井設計をすることである。 コーニングCorning アメリカ合衆国,ニューヨーク州中南部の工業都市。ガラス,金属,木製品,化学などの工場が立地する。ガラス製品は市の主要産物であり,コーニング・ガラス会社のコレクション (→コーニング・ガラスセンター ) は世界的に有名である。人口1万 1938 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by