改訂新版 世界大百科事典 「ゴグ」の意味・わかりやすい解説 ゴグGog 旧約聖書《エゼキエル書》38~39章で〈マゴグMagogのゴグ〉として言及される王。イスラエルに攻め込むが,神の奇跡的介入行為で滅ぼされるという。マゴグは〈ゴグの地〉と解されるが,後代ゴグと対で考えられた。新約聖書《ヨハネの黙示録》20章では,両者は終末の日にサタンに惑わされて聖徒と神の都を攻めるが,神により火と硫黄の池に投げ込まれる。ゴグは黒海周辺の北の果てなる地の,イスラエルと神に敵対する勢力の代表者として,その記述の最初の時代から神話的・終末論的な色彩を帯びていた。執筆者:並木 浩一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by