ゴパーク(その他表記)gopak[ロシア]

改訂新版 世界大百科事典 「ゴパーク」の意味・わかりやすい解説

ゴパーク
gopak[ロシア]

ウクライナおよび白ロシアの非常に速い2拍子の踊り。ウクライナではホパーク,ホパックhopakという。名称は踊りの合間掛声〈ホプhop〉に由来する。本来男性の踊りで,高い跳躍と,〈膝ぐり〉を特徴とする激しいアクロバティックな踊りである。現在では男女ともに踊られる。ゴーゴリ小説をもとにしたバレエ《タラス・ブーリバTaras Bul'ba》(振付R.V.ザハロフ,作曲V.P.ソロビヨフ・セドイ)のゴパークが有名である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴパーク」の意味・わかりやすい解説

ゴパーク
ごぱーく
гопак/gopak ロシア語
hopak ウクライナ語

ウクライナおよび白ロシア民族舞踊。1人または数人による非常に速い2拍子の踊りで、元来は男の踊りであったが、今日では男女双方によって踊られる。男踊りは、高い跳躍や膝(ひざ)ぐりなどのアクロバット的な要素に特徴をもつ。ロシアの民族的特性を非常によく示しているこの踊りはオペラやバレエにも取り入れられ、ムソルグスキーのオペラ『ソロチンスクの市』(1874~80)の終曲「陽気な若者たちのゴパーク」は有名である。

[寺本まり子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ゴパーク」の意味・わかりやすい解説

ゴパーク

ウクライナおよびベラルーシの非常に速い踊り。ホパークともいい,跳ねるときの掛声〈ホプhop〉からきた名。男性の跳躍と〈膝ぐり〉を特徴とするアクロバティックな踊り。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android