サトゥルヌス詩体(読み)サトゥルヌスしたい(その他表記)Versus Saturnius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サトゥルヌス詩体」の意味・わかりやすい解説

サトゥルヌス詩体
サトゥルヌスしたい
Versus Saturnius

ローマの古い時代の詩の形式。遠い過去の意味でユピテル大神の父サトゥルヌスの名を冠した。ギリシアの詩形とも,またそれを移入したのちのローマの詩形とも異なり,音節の長短ではなく,アクセントをもとにしてつくられた。聖歌,祈願,呪文,格言などに用いられ,特に軍神マルスの神官団サリーの歌う賛歌はその典型。リウィウス・アンドロニクスやナイウィウスら初期の詩人はまだこの詩形を用い,プラウツスとテレンチウスの喜劇の韻律にも,アクセントに基づくこの形式の名残りが認められる。

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