サプライヤーズクレジット(その他表記)supplier's credit

デジタル大辞泉 の解説

サプライヤーズ‐クレジット(supplier's credit)

海外の輸入者に、信用を供与する取引形態の一つで、輸出者が輸入者に与える延べ払い信用。転じて、プラントなど輸出における延べ払い輸出金融。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サプライヤーズ・クレジット
supplier's credit

輸出者が輸入者に対し,輸出代金支払いの繰延べを許容する制度で,輸出延べ払い金融という。一般に船舶,機械設備などの資本財の輸出がその対象となる。日本の場合,国際協力銀行が,電気機械から大型プラントまでを含む日本からの設備の輸出や技術の提供に対して,資金貸付け,手形割引などを行なっている。資金貸付けに際し,国際協力銀行は原則として市中銀行などとの協調融資を行うが,この場合の国際協力銀行の融資比率は,協調融資総額の 70%をこえないことが条件となっている。

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世界大百科事典(旧版)内のサプライヤーズクレジットの言及

【延払輸出】より

…輸入者が支払を繰り延べて行うことが〈延払いdeferred payment〉といわれるゆえんだが,輸出者(サプライヤー)は輸入者(バイヤー)に対して信用の供与(5年未満が中期,5年以上が長期)を行う。信用供与の方法は輸出者から輸入者に対する直接のサプライヤーズ・クレジットが一般的で,これは,輸出者は輸出信用供与機関(日本輸出入銀行海外経済協力基金)から資金を借り,輸入者から輸出代金を回収するごとに返済するという方法である。このほか,輸出信用供与機関が輸入者に対して融資する場合(バイヤーズ・クレジット)や,輸入国の金融機関に融資する場合(バンク・ローン)もある。…

※「サプライヤーズクレジット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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