サポテカ族(読み)サポテカぞく(その他表記)Zapotec

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サポテカ族」の意味・わかりやすい解説

サポテカ族
サポテカぞく
Zapotec

メキシコ南部オアハカ州の東部および南部に居住する先住民。人口約 50万と推定される。山岳地帯,河谷海岸平野と多様な地勢のもとで,町や地方ごとに独自性が強く,それぞれの方言,生活様式をもっている。農耕が中心であるが漁労も行う。町や村への凝集性が高い。労働の分業,専門化が進み,市場交換経済が非常に発達しているのが特色である。キリスト教が浸透しているが,伝統的儀礼も多く行われ,1年 260日の儀礼暦を用い続けているところもある。女性は伝統的衣装の長衣ウィピルを着ける。4世紀頃からオアハカ一帯に定着し,かつてはモンテアルバン神殿に代表される高度なサポテカ文化を築いたこともある。

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