日本大百科全書(ニッポニカ) 「サマルティーニ」の意味・わかりやすい解説
サマルティーニ
さまるてぃーに
Giovanni Battista Sammartini
(1700/1701―1775)
18世紀イタリアのオルガン奏者、作曲家。フランスから移住したオーボエ奏者アレクシス・サン・マルタンの息子として、おそらくミラノに生まれ、同地で修業後、1728年には聖アンブロジオ大聖堂の楽長となっている。さらに68年には聖ゴッタルド教会楽長となり、同時にロンバルディア総督の楽団を指揮するなど、ミラノの音楽界の中心人物となる。37~41年にはグルックを教えている。75年1月15日ミラノで世を去った。32年以来、少なくとも68曲の交響曲を書き、このジャンルの歴史とソナタ形式の発展に重要な貢献をなした。
[樋口隆一]