サヤ・サン(その他表記)Saya San

20世紀西洋人名事典 「サヤ・サン」の解説

サヤ・サン
Saya San


1876 - 1931
ビルマ農民指導者。
秘密結社ガロン党創設者。
シュウェボー県ダバイン郡出身。
ビルマ南部のターヤーワディ地方を中心に発生した大規模な農民一揆の指導者である。占星師をしていた頃ビルマ団体総評議会に入会、ソーティン派に属し、1925年組織部長となる。’28年評議会を脱退し、秘密結社ガロン党を結成し、納税拒否運動に乗り出す。’30年英領ビルマ臨時代理総督に対し蜂起し、竹槍で武装しただけの農民は1万名が殺され、9千名が逮捕された。サヤサンは逃亡したが逮捕され絞首刑に処せられた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「サヤ・サン」の解説

サヤ=サン
Saya San

1876〜1931
ビルマの農民運動の指導者
民族運動の先駆とされるビルマ団体総評議会のメンバーであったが,1928年に秘密結社ガロン党を組織して納税拒否運動を展開,これが拒否されると30年に南部で農民とともに蜂起した。反乱は南部一帯に拡大したが,翌年サヤ=サン自身が逮捕され絞首刑となった。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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