アメリカの作家、P・ロスの処女作品集。1959年刊。5編の短編を収める。表題作は、ニュー・ジャージー州ニューアークの下町の叔母の家に住み図書館に勤めるニール・クルーグマンと、同じユダヤ人だが郊外の高級住宅地に住む家庭の娘で名門ラドクリフ女子大学生ブレンダ・パティムキンとの一夏の愛とその挫折(ざせつ)を描いたもの。ほかに、ラビ(ユダヤ神学校教師)のキリスト教批判に反発し、ユダヤ教とユダヤ人社会への疑問を深めてゆく少年を描く『ユダヤ人の改宗』、ナチスの収容所から救出されたユダヤ人集団が近所に移住してきたため、しだいに強迫観念のとりこになる一ユダヤ人を描く『狂信者イーライ』など。全米図書賞受賞。
[大津栄一郎]
『佐伯彰一訳『さようならコロンバス』(集英社文庫)』
立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...