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文学賞 ぶんがくしょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

文学賞
ぶんがくしょう

すぐれた文学活動の成果に対して与えられる賞。 (1) 国内を対象としたもの,(2) 世界全体を対象としたもの,(3) 一つの文学作品を対象とするもの,(4) 一作家の全作品を対象とするものに大別できる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ぶんがく‐しょう〔‐シヤウ〕【文学賞】

優れた文学作品に与える賞。日本では芥川賞直木賞など、海外ではノーベル賞ピュリッツァー賞の文学部門などがある。
[補説]作家の名を冠した主な文学賞
名称対象創設
芥川竜之介賞新人作家の小説昭和10(1935)
泉鏡花文学賞文芸作品の単行本昭和48(1973)
江戸川乱歩賞推理小説昭和30(1955)
大仏次郎賞散文作品昭和48(1973)
川端康成文学賞短編小説昭和49(1974)
谷崎潤一郎賞文学作品昭和40(1965)
直木三十五賞大衆文学昭和10(1935)
三島由紀夫賞小説・評論・詩歌・戯曲昭和63(1988)
山本周五郎賞物語性のある小説昭和63(1988)
吉川英治文学賞大衆小説昭和42(1967)
松本清張賞長編小説平成5(1993)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

文学賞
ぶんがくしょう

文学の育成と発展とを促すために、団体、出版社、新聞社等の機関が、優秀な作品または作家に対して贈る賞。文学賞は、広く世界全体を対象にしたものと、国内の作家、作品を対象にしたものとに分けることができる。国際的なものとしては、ノーベル文学賞スウェーデン文学アカデミー)がそれであり、授与する側の本国スウェーデンの作家よりも、諸外国の作家に与えられる場合が多い。
 国内の作家、作品を対象としたものとしては、たとえば日本の芥川(あくたがわ)賞(日本文学振興会)、毎日出版文化賞(毎日新聞社)、アメリカ芸術文学アカデミー賞などがそれであり、これらの賞はさらに二つに大別することができる。新人の発掘を目的としたものと、既成の作家、大家の功労を顕彰する殊勲賞、功労賞の傾向の濃いものの二つである。前者は、作家の登竜門と考えられている芥川賞、文学界新人賞(文芸春秋)、ゴンクール賞(フランス)などがそれにあたり、日本ノンフィクション賞(角川(かどかわ)文化振興財団)のように、功労賞と新人賞の二本立てのものもある。多くの場合は優れた一作品に与えられる。後者は、各国のアカデミー賞、野間(のま)文芸賞(野間奉公会)のように、該当する作家の代表作ともなるべき一つの優秀な作品に与えられるものと、ノーベル賞や日本の芸術院賞のように、1人の作家の多年の業績全体を対象に与えられるものとがある。
 また、読売文学賞(読売新聞社)のように、小説、戯曲、随筆・紀行、評論・伝記、詩歌俳句、研究・翻訳まで含めるものと、詩だけに与えられるH氏賞(日本現代詩人会)、短歌だけに与えられる現代歌人協会賞、翻訳だけに与えられる日本翻訳文化・出版文化賞(日本翻訳家協会)など、ジャンル別の賞もある。そのほか、推理小説、女流文学、農民文学、歴史文学、SFなどを対象とするものなど多様である。1980年代以降、サントリーミステリー大賞(サントリー、文芸春秋社、朝日放送。2003年終了)、日本ファンタジーノベル大賞(三井不動産販売、読売新聞社。1999年より清水建設、読売新聞社)、日本ホラー小説大賞(角川書店、フジテレビジョン)など、推理小説、ホラー小説などの賞が多くなった。ノンフィクションを対象としたものに、講談社ノンフィクション賞、21世紀国際ノンフィクション大賞(小学館。7回目の1999年から小学館ノンフィクション大賞に改称)、ノンフィクションだけではないが開高健賞(TBSブリタニカ、2003年より集英社による開高健ノンフィクション賞。ジャンル不問)などがある。外国の文学賞では、サント・ブーブ賞(フランス)は評論にだけ与えられ、ウィットブレッド賞(イギリス)は小説部門と処女小説部門、ヘミングウェイ基金賞(アメリカ)は処女小説部門のみ、ピュリッツァー賞(アメリカ)は小説、詩、演劇、伝記、ノンフィクションの各分野にわたる。芥川賞や直木(なおき)賞のように作家の死や業績を記念して制定された賞や、故人の遺志や遺産によって制定された賞もある。大宅壮一(おおやそういち)ノンフィクション賞(日本文学振興会)、岸田国士(くにお)戯曲賞(白水社)、川端康成(やすなり)文学賞(川端康成記念会)、大仏(おさらぎ)次郎賞(朝日新聞社)、吉川英治文学賞・同文化賞(吉川英治国民文化振興会)、三島由紀夫賞(純文学。新潮社)、山本周五郎賞(大衆文学。新潮社)、サマセット・モーム賞(イギリス)、フォークナー賞(アメリカ)、クライスト賞(ドイツ)、バッハマン賞(オーストリア)、ストレーガ文学賞(イタリア)などである。また、県や市など地方自治体が主宰者となる文学賞が、1990年(平成2)ごろから増えてきた。伊藤整(せい)文学賞(小樽市、北海道新聞社)、宮沢賢治賞(花巻市)、斎藤茂吉(もきち)短歌文学賞(山形県)、やまなし文学賞(山梨県)、萩原朔太郎(さくたろう)賞(前橋市)、丸山薫賞(豊橋市)、坪田譲治文学賞(岡山市)、中原中也(ちゅうや)賞(山口市)、丸山豊記念現代詩賞(久留米市)、泉鏡花(きょうか)文学賞(金沢市)などがある。授賞回数も芥川賞、直木賞のように年2回のもの、ゲーテ賞(ドイツ)のように3年に1回のものなどもある。[根本正義]
『柏倉康夫著『ノーベル文学賞――作家とその時代』(1992・丸善) ▽日外アソシエーツ編・刊『文学賞受賞作品図書目録』(1994・紀伊國屋書店発売) ▽日外アソシエーツ編・刊『文学賞・文化賞受賞作品目録1994-1998』(1999・紀伊國屋書店発売) ▽日外アソシエーツ編・刊『最新文学賞事典94/98』(1999・紀伊國屋書店発売)』

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