サヨナキドリ(その他表記)Luscinia megarhynchos; common nightingale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サヨナキドリ」の意味・わかりやすい解説

サヨナキドリ
Luscinia megarhynchos; common nightingale

スズメ目ヒタキ科。全長 15~16.5cm。別名ナイチンゲール背面褐色で,下面は白く,尾は赤褐色。よく茂った藪の中にすみ,繁殖期には日中ばかりでなく,夜間も美しい声でさえずるので有名。英名は「night」,和名は「小夜」と,どちらも夜さえずることに由来する。繁殖期になると,雌は夜に活発に動き回って気に入った雄を探しているので,雄の夜間のさえずりは雌への求愛行動だということが明らかにされている。つがいになるとさえずるのはなわばりを守る日中だけになる。ヨーロッパ南部から中国北西部にかけて繁殖分布し,西アフリカのセネガルギニアから,ケニアエチオピアに及ぶアフリカ中央部に渡って越冬する。

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世界大百科事典(旧版)内のサヨナキドリの言及

【ナイチンゲール】より

…スズメ目ヒタキ科の鳥(イラスト)。サヨナキドリと呼ばれることも多い。全長約17cm,全体に褐色のじみな羽色をして尾が強く赤みを帯びる。…

※「サヨナキドリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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