サンセゼール人(読み)サンセゼールじん(その他表記)Saint-Césaire man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンセゼール人」の意味・わかりやすい解説

サンセゼール人
サンセゼールじん
Saint-Césaire man

南西フランスのサントに近いサンセゼールの岩陰遺跡で,1979年に後期旧石器時代初めのシャテルペロン文化の遺物とともに発見されたネアンデルタール人。年代が約3万 5000年前と比較的新しいにもかかわらず,眼窩上隆起や上下の顎骨にネアンデルタール人特有の形態が認められ,約3万年前に出現したクロマニヨン人との類似はまったく見られない。そのため,ネアンデルタール人が進化してクロマニヨン人に移行したという考えに疑問が投げかけられることとなり,西アジア方面で形成されたクロマニヨン人がヨーロッパに移住して,短期間に在来のネアンデルタール人に取って代ったとする説が有力となった。

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