サンブノアシュルロアール(その他表記)Saint-Benoît-sur-Loire

改訂新版 世界大百科事典 の解説

サン・ブノア・シュル・ロアール
Saint-Benoît-sur-Loire

フランス中部,ロアレ県にあるロアール川沿いの小村人口約1800。7世紀中ごろこの地にフルリーFleury修道院が開かれた。672年モンテ・カシノからベネディクトゥス(サン・ブノア)の遺骨がもたらされ,キリスト教世界の要地となった。院長テオドゥルフThéodulfにより創設された学校では10~13世紀に年代記が書きつがれ,また図書館はその蔵書を誇った。修道院付属教会は,11世紀初め玄関鐘塔が建設され,内部の柱頭はロマネスク彫刻の開幕を告げる。12世紀に完成した教会は,形体とボリュームとが均衡を保ち,ロマネスク芸術至宝とされる。
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関連語 岸本

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サンブノアシュルロアール
Saint-Benoît-sur-Loire

フランス中部,ロアレ県の村。人口約 500 (1982) の小村で,ガロ・ローマ時代にドルイド教徒の巡礼地であったが,7世紀にイタリアから聖ベネディクト (フランス語ではサンブノア) の遺骨が移され,ついで聖堂,修道院が造られた。現在の修道院は第2次世界大戦での被災後ベネディクト修道会によって再建されたもの。

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