サン・ロー(読み)さんろー(その他表記)Saint-Lô

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・ロー」の意味・わかりやすい解説

サン・ロー
さんろー
Saint-Lô

フランス北西部、ノルマンディー半島南部マンシュ県県都。人口2万0090(1999)。パリの西286キロメートルに位置し、ビール川に面する。農産物集散地で大きな市場がある。酪農製品の生産をはじめ、れんが、瓦(かわら)、既製服、家庭用電気機械などの工業が盛ん。第二次世界大戦中の1944年、ノルマンディー上陸作戦によって市街地大半が破壊され、15~16世紀建造の大聖堂被害を受けた。町名はクータンスの司教サン・ローに由来する。

[高橋伸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン・ロー」の意味・わかりやすい解説

サンロー
Saint-Lô

フランス北西部,ノルマンディー地方,マンシュ県の県都。古くから交通要地として栄えた市場町で,第2次世界大戦末期,連合軍のノルマンディー上陸後に,町のほとんど全部が破壊された。現在はゴシック様式のノートル・ダム聖堂 (14~17世紀) ,中世城壁などを含めて復旧されている。りんご酒の取引中心地で,農産物加工などの軽工業が立地し,近くにウマの大育種牧場がある。人口2万 2819 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android