大学事典 「サーティフィケイト」の解説
サーティフィケイト
大学を含めた中等後教育機関において開設されるプログラムのうち,学位取得を目的とする課程以外を修了したことを「証書」などの形式で証明したもの。特定領域の知識,能力を獲得するための科目群を履修するプログラムで,数週間から1年程度と,学位プログラムに比べて短期間で修了できるため,職業上の必要性など多様な学習需要に対応できる柔軟なプログラムとして発展してきた。中等教育修了者程度を対象とする学士号未満のレベルのプログラムが主ではあるが,分野によっては大学院レベルのプログラムも存在する。日本では2007年より,学校教育法105条に規定する特別の課程(履修証明書が交付される特別の課程)として制度化され,大学等の教育・資源を活かし一定の教育計画のもとに編成された体系的な知識・技術等の習得を目的とした教育プログラムのうち,総時間数120時間以上の課程の修了者に「履修証明書」を交付することができるようになった。
著者: 濱中義隆
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報