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ザンジの乱(読み)ザンジのらん(その他表記)Zanj

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザンジの乱」の意味・わかりやすい解説

ザンジの乱
ザンジのらん
Zanj

イラクで 869~883年に起った,黒人灌漑労働者 (ザンジ) を中心とする反乱。指導者はライ出身で,預言者と称したアリー・イブン・ムハンマド。 869年彼は第4代正統カリフ,アリー末裔と称してバスラハーリジー派の地下組織と手を結び,サワードの灌漑に使役されているザンジを扇動して,アッバース朝政権に対する反乱を組織した。 871年反乱軍は下イラク第1の都市バスラを陥れ,その近郊のムフターラを拠点として政府軍に対抗し,878年にはチグリス河畔の都市ワーシトを陥れて,サワードからフージスターンに及ぶ地域を支配するにいたった。しかし 880年アッバース朝の将軍ムワッファクはワーシトを奪回し,次いでアフローズを攻略したのち,ムフターラを囲み,883年この城塞都市が陥落したことにより 15年にわたる反乱は終った。

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