最新 地学事典 「ザークロス衝上断層帯」の解説
ザーグロスしょうじょうだんそうたい
ザークロス衝上断層帯
Zagros thrust belt
イラン南部,ペルシア湾に沿って北側に西北西-東南東方向に延長するザーグロス山脈を構成する構造帯の一つ。逆断層とナップ構造が発達。アラビア台地上に堆積した最上部先カンブリア界以降の堆積岩からなる現地性ユニットと,その上に衝上したオフィオライト,ジュラ紀後期~白亜紀前期のチャート,三畳~白亜紀の石灰岩およびこれらのブロックを含むメランジュからなる異地性ユニットから構成。異地性ユニットはいくつかのスラストシートに区分され,構造的最上位にオフィオライト,その直下にメランジュが発達。スラストシートの累重は暁新~漸新世前期に生成。これらの構造を切って中新世後期以降の逆断層が発達。参考文献:K.A.De Jong(1982) in A.E.M.Nairn et al.(ed.), The Ocean Basins and Margins, Vol.6
執筆者:木村 克己
参照項目:ザーグロス褶曲帯
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

