ザーグロス山脈(読み)ざーぐろすさんみゃく(英語表記)Reshteh-ye Kūh-hāye Zāgros

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザーグロス山脈」の意味・わかりやすい解説

ザーグロス山脈
ざーぐろすさんみゃく
Reshteh-ye Kūh-hāye Zāgros

イラン北西部から南東部に走り、イラン高原の南西縁辺を形成する褶曲(しゅうきょく)山脈。延長約1600キロメートル、幅160~320キロメートル、3000メートル級の山が多い。最高峰は4547メートルのザルデ山。南西斜面部のフーゼスターン地方は世界の大油田地帯の一つで、ケルマーンシャーシーラーズがこの山岳地域にある大都市である。この地域の人口は約500万と推定され、その大部分クルド人、ロル人、バフチアリ人などの遊牧民で、彼らは冬は温暖の地、夏は冷涼の地へと長い距離を毎年定期的に家畜を連れて移動する。平地部では麦類、綿花タバコなどが栽培されている。

[岡﨑正孝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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