シシングハースト城(読み)シシングハーストじょう(その他表記)Sissinghurst Castle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シシングハースト城」の意味・わかりやすい解説

シシングハースト城
シシングハーストじょう
Sissinghurst Castle

イギリス,ケント県クランブルックの近郊にある城館と庭園。 20世紀のイギリスの庭園として最も有名で,現在はナショナル・トラストが管理する。庭園は,外交官批評家の H.ニコルソンとその夫人の V.サックビル=ウェストによって,1930年からその晩年まで造り続けられた。館はチューダー朝およびエリザベス朝時代に建設され,すでに廃虚になっていたが,夫妻が修復した。庭は整形主体とした構成で,不整形の植栽を施す形で造られていたと推察される。軸線を通した道の終点には常に彫像などのアイストップがあり,月ごとに順次花が移り咲いていく部分や同系色の花を配した部分,伝統的なバラを集めたバラ園などから構成されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ウェスト

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android