ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シシングハースト城」の意味・わかりやすい解説 シシングハースト城シシングハーストじょうSissinghurst Castle イギリス,ケント県クランブルックの近郊にある城館と庭園。 20世紀のイギリスの庭園として最も有名で,現在はナショナル・トラストが管理する。庭園は,外交官で批評家の H.ニコルソンとその夫人の V.サックビル=ウェストによって,1930年からその晩年まで造り続けられた。館はチューダー朝およびエリザベス朝時代に建設され,すでに廃虚になっていたが,夫妻が修復した。庭は整形を主体とした構成で,不整形の植栽を施す形で造られていたと推察される。軸線を通した道の終点には常に彫像などのアイストップがあり,月ごとに順次花が移り咲いていく部分や同系色の花を配した部分,伝統的なバラを集めたバラ園などから構成されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by