サックビル・ウェスト(読み)さっくびるうぇすと(その他表記)Vita Sackville-West

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サックビル・ウェスト」の意味・わかりやすい解説

サックビル・ウェスト
さっくびるうぇすと
Vita Sackville-West
(1892―1962)

イギリスの女流小説家詩人。16世紀以来の名門、サックビル男爵家に生まれ、外交官文筆家のハロルド・ニコルソンHarold Nicolson(1886―1968)と結婚(1913)。イギリスの田園を深く愛し、詩集土地』(1926)でホーソーンデン賞を受ける。小説には『遺産』(1919)、『エドワード朝の人たち』(1930)など。バージニア・ウルフの小説『オーランドー』のモデルとしても知られる。

[小松原茂雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サックビル・ウェスト」の意味・わかりやすい解説

サックビル=ウェスト
Sackville-West, Victoria Mary

[生]1892.3.9. ケントノール
[没]1962.6.2. ケント,シシングハースト城
イギリスの女流詩人,小説家。名門に生れ,外交官で批評家の H.ニコルソンと結婚。いわゆるブルームズベリー・グループの一人で,V.ウルフの親友。ウルフの小説『オーランドー』のモデルといわれる。詩集『土地』 The Land (1926) ,小説『エドワード朝の人々』 The Edwardians (30) など。

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百科事典マイペディア 「サックビル・ウェスト」の意味・わかりやすい解説

サックビル・ウェスト

英国の女性詩人,小説家。男爵の娘。外交官・伝記作家・小説家のニコルソンHarold Nicolson〔1886-1968〕の妻。作品に,詩集《土地》(1926年),《庭》(1946年),小説《エドワード朝の人たち》(1930年)など。

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