ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シフトン」の意味・わかりやすい解説
シフトン
Sifton, Clifford
[没]1929.4.27. ニューヨーク
カナダの政治家。マニトバで弁護士の資格を得,1888~96年マニトバ州議会議員。特に 91~96年はマニトバ州政府の法務相兼文相をつとめ,学制問題でもめるマニトバ州にあって,重要人物であった。 96年連邦議会に自由党から選出され,ただちに入閣。内相としてカナダへの移民誘致に努め,ローリエ・ブームの一翼をになった。 1905年にサスカチュワン,アルバータの2州創設に際し,教育政策で自由党と意見が合わず大臣を退き,11年には自由党のアメリカとの互恵条約締結に反対し,結果的に自由党は総選挙で敗北した。この総選挙には立候補せず,以来公務から引退したが,その影響力は大きく,自由党員の参加を得た R.ボーデンの連合政府の形成 (1917) にも,彼の力は大きく関与したとされる。
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